ホント!? それともウソ!? タイタニック号遭難事件を予言した小説



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シンクロニシティ(synchronicity)という言葉を、皆さんもお聞きになった事があるかもしれません。

心理学者のユングが提唱した『意味ある偶然の一致』という概念です。

このシンクロニシティの事例として有名なのが、1912年に起きた、あのタイタニック号の遭難事件を予言したと言われる小説『タイタン号の遭難』です。

■タイタン号の遭難

『タイタン号の遭難』はアメリカ人作家モーガン・ロバートソンがタイタニック号の遭難事件が起こる14年前に執筆した小説です。

「不沈船」と謳われた大型客船タイタン号が大西洋を航行中、氷山に衝突して沈没したというその物語は、沈没した船の名前がタイタニック号に極めて良く似ていることを始め、船の大きさや性能、乗員数から航路、遭難した時間、原因に至る細部まで、現実に起きたタイタニック号の事件に酷似しています。

そのため、超常現象の研究者や心理学者の間では、この小説は「人間の無意識が未来を予知し、虚構という形で表現した」最も優れたシンクロニシティの事例の一つと見なされています。

この小説を書いた後、ロバートソンはスランプに陥り、極貧生活の最中、ピストル自殺を遂げています。

そうした作者の不幸な晩年もまた、この作品の神秘性の大きな要因になっているのかもしれません。

■本当に偶然だったのか?

それにしても、タイタニック号事件と数十か所にも及ぶ類似点を持っているこの小説、本当に偶然の産物だったのでしょうか?

『タイタン号の遭難』の原題は『フューティリティ、もしくは、タイタン号の遭難( Futility, or The Wreck of the Titan. )』。

確かにロバートソンはタイタニック号事件が起こる14年前の1898年『フューティリティ』というタイトルの海難事故を扱った小説を出版しています。

ところが、この小説には『タイタン号の遭難』という副題はついていません。

実は1912年、つまりタイタニック号の事件が起きた直後に、ロバートソンは『フューティリティ』を『フューティリティ、もしくはタイタン号の遭難』と改題して再刊行しているのです。

この時、変更されたのはタイトルだけではありませんでした。ロバートソンは本編の内容にも加筆修正を加えており、総ページ数も増えていました。

……そう。ロバートソンは実際に起きたタイタニック号事件を参考に、自作の小説を改ざんしていたのです。小説が現実の事故に似ているのも当然だった、というわけです。

■おわりに

『タイタン号の遭難』のシンクロニシティは残念ながら偽物だったことが証明されてしまいましたが、世の中には説明のつかない『偶然の一致』が存在するのも事実です。あなたはシンクロニシティを信じますか? それとも、信じませんか?

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