え?パンダの糞が世界を救う!?バイオ燃料開発の可能性



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動物園の人気者と言えばいろいろな動物が思い浮かびますが、その中でもジャイアントパンダの人気はトップクラスでしょう。

愛らしい姿で私たちを癒してくれるジャイアントパンダですが、実は世界を救う可能性を秘めているとご存知でしたか?

■バイオ燃料に秘められた可能性

いわゆる化石燃料(石炭・石油)は燃焼時に多くの温室効果ガスを排出することでも知られており、進行する温暖化現象を食い止めるため、新たな燃料としてバイオ燃料が注目されています。

現在生産されているバイオ燃料は、とうもろこしや大豆といった食用の穀物を主に原料としていますが、この事は同時に、バイオ燃料の本格的普及への重大な障害にもなっているのです。

なぜなら、本来食用として生産されている穀物類をバイオ燃料の生産に回してしまうと、食料の不足や価格の高騰を引き起こしてしまう可能性が高いからです。

穀物に変わるバイオ燃料の原材料として注目されているのが、本来廃棄されてしまうような植物……例えば廃棄される木材等を利用する方法も検討されていますが、本来穀物のような栄養分に欠ける廃棄植物の場合、効率よく発酵させてバイオエタノール(アルコールの一種)を生産するのに問題があることも事実です。

そこで注目されたのが、ジャイアントパンダの腸内細菌です。

■特殊な身体構造のたまものか

ジャイアントパンダは草食の動物としては異例の身体構造を持っています。

通常、草食動物はセルロースなど、消化しにくい植物を効率よく吸収するため、長い腸や牛に代表されるような、複数の胃を持っていたりするのですが、ジャイアントパンダの消火器官にはそれらに該当する部位が存在せず、構造的には肉食動物に近いものなのです。

にも関わらず、ジャイアントパンダは1日に10kg以上の固い笹の葉や竹を効率よく消化することが可能です。これはジャイアントパンダの腸内に、強力なバクテリアがいて、その消化分解に役だっているからなのです。

ミシシッピー大学のアシュリー・ブラウン博士とその共同研究者キャンディス・ウィリアムズ博士はこの事に注目し、パンダの腸内バクテリアに、廃棄植物からのバイオエタノール生成に使える可能性を、2013年9月にアメリカ化学会の会合で発表しました。

また、研究チームは腸内のバクテリアだけではなく、パンダの消化酵素にも注目しており、それらの研究が将来バイオ燃料の開発生産のコストダウンに繋がるだろうとしています。

■おわりに

現在、野生のジャイアントパンダは2500頭以下しか生息していないとされています。

この研究がパンダの保護にも役立つと示唆されており、今後の研究成果が大いに期待されるところです。

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