宇宙に使用済みロケット?変わり種人工衛星の話。



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2013年9月、新型ロケットのイプシロンが打ち上げに成功したのは記憶に新しいところです。

イプシロンロケットは従来のものよりも格安で打ち上げ可能であることが大きな特徴で、宇宙利用の本格化がますます近づいたと言えるでしょう。

一方で、打ち上げられる人工衛星の数も増加の一途をたどり、耐用年数を過ぎた衛星が宇宙ゴミ(スペースデブリ)と化す問題も、深刻化しつつあります。

過去、様々な人工衛星が打ち上げられて来ましたが、その中にはあっと驚くようなものがあることをご存知でしょうか?

 

■SuitSat-1

・宇宙飛行士!? いえ、人工衛星です。

2006年、国際宇宙ステーションから放出された人工衛星「SuitSat-1」は、とてもユニークな形状をした人工衛星でした。

なんと、それは人の形をした人工衛星だったのです。

「SuitSat-1」という名前の示す通り、この人工衛星、元は宇宙飛行士が着用するれっきとした宇宙服でした。

「SuitSat-1」の元となったのは、実際に使用されたロシア製のオーラン宇宙服です。

本来は2005年にゴミとして廃棄、補給船の大気圏突入時に償却処分される予定のものでしたが、その話を知ったモスクワ大学の学生たちがその宇宙服を人工衛星として利用することを立案し、ロシアとアメリカの協力で計画が実現しました。

宇宙服にはラジオの放送機材が搭載され、放送を地上で受信できる予定でした。

しかし衛星軌道を2回まわったところで機材に問題が発生、地表から受信することは殆ど不可能となり、放出から7ヶ月後、大気圏に突入して消滅してしまいました。

2号機の放出も計画されましたが、宇宙服の廃棄予定と日程的に合わず、用意された機材は別の衛星に搭載され、放出されたということです。

 

■J002E3

・月に続く第二の衛星!? 謎の小惑星「J002E3」

一方、誰も予想しなかったあるものが地球の周回軌道に乗って文字通りの人工衛星となった例も存在します。

2002年にアマチュア天文家が発見した天体「J002E3」は地球の周回軌道上に存在していたことから物議を醸しました。

「J002E3」は通常の人工衛星よりも巨大でしたが、このような大きな天体で地球の周回軌道に存在するものは、それまで月しかないと考えられていたからです。

この事から、当初この天体は最近になって飛来し、地球の周回軌道に乗った小惑星であると考えられいましたが、アリゾナ大学の天文学者が、この天体が人工的に塗装されているものであることを突き止めました。

その正体について様々な憶測が為されましたが、調査を進めた結果、J002E3はアポロ12号の打ち上げに使用されたサターンVロケットの第3ステージ(S-IVB)であったことが判明しました。

「J002E3」はその後、2003年に地球周回軌道を外れましたが、2032年に再び軌道に入る可能性があるとのことです。

 

■おわりに

スペースデブリの数は年々増大の一途をたどっており、本格的宇宙開発の支障となる可能性が懸念されています。

地球上だけでなく、宇宙の環境問題にも目を向けなければいけない時代なのかもしれません。

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