爆発?崩壊?アイソン彗星消滅の謎!



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2013年11月29日に、太陽に最接近するとされていたアイソン彗星。

史上最大級とも言われ、また、太陽の周りを周回する回帰性を持っていないことから、太陽への最接近は最初で最後となるだろうと予測されており、太陽への再接近時に見せるであろう、美しいほうき星の姿に、専門家のみならず多くの天文ファンが期待していました。

しかし、太陽に最接近した11月29日を最後に、アイソン彗星はその姿を観測することが出来なくなり、NASAは彗星が崩壊し消滅したことを発表しました。

一体なぜ、アイソン彗星は消滅してしまったのでしょう?

 

■そもそも彗星とは何か。

そもそも、彗星というのはどんな星のことなのでしょうか?

彗星は、オールトの雲と呼ばれる場所から発生すると推測されています。

それは太陽を中心に半径1光年(光年は光の速さで進んでも到着まで1年かかる距離を示す単位です。

メートルに換算すると9460730472580800mとなります)前後に存在するとされる、太陽系を囲むように存在する球殻上の仮想的な天体群です。

実際にこのオールトの雲が存在していることが観測で確認されたわけではありませんが、過去に太陽系を通過、もしくは周回している彗星の軌道を計算したところ、およそ上記した領域から飛来していると考えられることから、その存在を1950年にオランダ人の天文学者、ヤン・オールトが提唱しました。

オールトの雲を構成する天体には、小惑星や惑星規模の天体もあるとされていますが、その大半は水や二酸化炭素、メタンなどで出来た氷の塊と推測されています。

この氷の塊が、ごくわずかに届く太陽の重力の影響を受け、太陽に向かって飛来すると、それが彗星となるわけです。

 

■オールトの雲を離れて。

オールトの雲を離れた氷の塊は……なにせ氷ですから、当然、太陽の熱の影響を受けることになります。

熱によって溶.けて蒸発した成分はそのままガス状になって噴出し、プラズマの尾となります。これが、私たちが良く知っている『ほうき星』と呼ばれる彗星の尾となるわけです。

太陽から放射されている熱の影響で発生しているため、その尾は彗星の進行方向反対を向いているとは限りません。

いわば、彗星は自分の身体を削って、あの美しい光の尾を生み出している、と言えるかもしれません。

実はアイソン彗星が太陽に接近することによって消滅することになるという予想は前もって存在していました。

なぜなら、アイソン彗星は極めて太陽に近いコースを通過することが予測されていたからです。

11月29日にアイソン彗星は太陽に最接近、その時の太陽との距離はおよそ110万キロメートルであったと推測されています。

数字だけですと漠然としてわかりにくいかもしれませんが、最も太陽に近い軌道を回る惑星である水星の太陽との距離が約5800万キロメートルと言えば、どれだけ太陽に接近したか、お分かりになるかと思います。

それくらい近くまで接近した為に、アイソン彗星は太陽の放出する莫大な熱と光のエネルギーを受け、急激に蒸発、消滅するに至ったのでしょう。

 

■おわりに

残念ながらアイソン彗星を肉眼で観測する機会はなくなってしまいましたが、オールトの雲には1兆個を超える天体が存在すると推測されており、アイソン彗星を超える大彗星の出現する可能性もあります。

次のチャンスに期待したいところですね。

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