サメの里帰り? ニシレモンザメの帰巣性について



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動物が産卵や繁殖のために自分の生まれた繁殖地や巣に戻る習性を、『帰巣性』(もしくは回帰性)と言います。

代表的なところでは、産卵のために自分の生まれた川をさかのぼるサケや、生まれた砂浜へと戻ってくるウミガメなどを上げることができるでしょう。

近年の研究でニシレモンザメというサメの一種にも、同様の帰巣性があることが確認されました。

 

■帰巣性の確認

ニシレモンザメは太平洋などに棲息しているレモンザメの近似種で、西アフリカ沿岸やカリブ海を中心に棲息しています。

体長3メートル程度で、名前の由来である黄色みがかった体色が特徴です。

また、サメは基本的に呼吸を行うために常時泳ぎ続ける必要がありますが、ニシレモンザメは止まっていても呼吸することが可能です。

1990年代にバハマのビミニ諸島にあるラグーンで、ニシレモンザメが2年周期でそこを訪れ、出産している事が確認されました。そこで1995年より、研究チームはラグーンに集まるニシレモンザメを捕獲、DNAサンプルを抽出してから識別用のタグを付けて放流し、その行動調査を行いました。

結果的に、このラグーンで生まれたニシレモンザメのメスが15年を経て出産のために戻っていたことが確認されました。

サメの仲間で帰巣性があることを確認されたのは、今回が初めてのケースということです。

 

■その特性と種類

サメは魚類に分類されますが、その出産については卵生だけでなく、胎生である種類もあります。

ニシレモンザメは胎生のサメの一種です。

ラグーンで生まれたニシレモンザメはマングローブの林に守られ、数年間をそこで過ごします。その期間は4年~8年程とされています。

成長したサメはやがて外洋へと出ていき、生活圏とします。

そしてメスのニシレモンザメは、出産のために自分の生まれたラグーンに戻ってくるようになります。

ニシレモンザメがなぜ出産のために自分の生まれたラグーンへと戻るかは、まだ判明していません。

ただ、研究チームはニシレモンザメ以外の種類のサメにも、同様の帰巣性があるのではないかと推測、研究を続けています。
 

■おわりに

サメの生態はいまだ解明できていない部分も多いと言います。

今後の研究で、どんな発見がされるのでしょうか?

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