世界共通の災害? ハリケーン・サイクロン・タイフーン(台風)の違いとは。



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2013年は台風による災害被害が大きかったことでも記憶される年でしょう。10月11日に発生した台風26号は伊豆大島で土石流を発生させ、甚大な被害を及ぼしました。

台風30号はフィリピン・レイテ島に上陸し、死者6000人を超える犠牲者を出しました。

毎年、世界中で発生し、時に大きな被害をもたらす嵐。ハリケーン・サイクロン・タイフーン(台風)。これらにはどのような違いがあるのでしょうか?

 

■ハリケーンについて。

結論から言えば、ハリケーン・サイクロン・タイフーンの3つはどれも一定以上の勢力を持つ熱帯低気圧の呼称であり、名称の違いは発生する地域によるものです。

正確には、世界気象機関による熱帯低気圧の4段階の区分のうち、第2段階であるトロピカルストーム以上(風速17.2m/s以上、風力8以上)の熱帯低気圧が、発生する地域により、ハリケーン・サイクロン・タイフーンと区別して呼ばれるということになります。
(ただし、ハリケーンのみ、条件が異なります。詳細は下記の通り)

■ハリケーン

ハリケーンはアメリカ大陸を中心とした太平洋・大西洋の海域上で発生する熱帯低気圧のうち、最大風速が33m/s以上のものを指す呼称です。

ハリケーンという名称の語源はスペイン語の『ウラカーン(huracan)』という言葉の読み違えによるものと思われます。ウラカーンとは元々カリブ海沿岸で「暴風の神」を意味しており、そこから転じて嵐=ハリケーンの意味に用いられるようになったようです。

 

■サイクロン、タイフーンについて。

■サイクロン

サイクロンはインド洋から太平洋南部にかけての海域上で発生する熱帯低気圧のうち、最大風速が17.2m/sを超える規模の物を指す呼称です。

このサイクロンという言葉を学会の場で最初に紹介したのは、ヘンリー・ピディントンというイギリス人でした。

ビディントンがこの嵐のことを『蛇のようにとぐろを巻く』と表現したことから、この言葉が『蛇のとぐろ』を指すと誤解されがちですが、サイクロン(cyclone)という単語は元々ギリシア語のkyklonから来ており、その意味も暴風そのものを差しています。

■タイフーン

タイフーンは熱帯適圧のうち、北西大西洋から南シナ海の海上(赤道以北、東経180度以西100度以東)で発生・存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が17.2m/sを越す勢力を持つものを指す呼称です。

日本では台風と呼ばれますが、元々タイフーンという言葉の語源には諸説あり、定説となっているものはありません。

・ギリシア語説。ギリシア神話に登場する怪物テュポン(Typhon)から。
・ペルシア語説。嵐を意味する「tufan」より
・沖縄、久米村に在住した気象学者蔡温の命名によるとする説

江戸時代になって、日本では中国に倣い熱帯低気圧を「颶風」と呼ぶようになりましたが、1956年の同音の漢字による書きかえの制定に伴い、「台風」と表記、「たいふう」と呼ぶように定まりました。

 

■おわりに

呼び方が変わっても、嵐が生活の脅威になるのは世界共通です。

今後ますます熱帯低気圧の研究が進み、より抜本的な対策が打てるようになることを願って止みません。

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