死体は本当に蘇る? ヴードゥー教のゾンビ化儀式!



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ハリウッドのホラー映画でお馴染みの怪物、ゾンビ。

人間の腐った死体が蘇り襲いかかってくる様は正に悪夢です。

ハリウッドのゾンビが、カリブ海周辺諸国を中心に存在する土着の宗教、ヴードゥー教の儀式を元にしているということは、ご存知の方も多いでしょう。

果たして、一体それはどんな儀式なのでしょうか。

そして、本当に死体は蘇るのでしょうか?

 

■ヴードゥー教(Voodoo)の源流

ヴードゥー教(Voodoo)の源流を辿ると、西アフリカ地域の精霊信仰である『ヴォドン(Vodon)』に遡ることができます。

ヴォドンの神々の中に『ンザンビ(Nzambi)』と呼ばれる神が存在し、その名前が転じて「不思議な力を持つもの」の呼び名にもなっています。

やがて奴隷貿易によってヴォドンはカリブ海周辺へと広まり、そこでカトリック等の信仰と混ざり合うことでヴードゥー教へと変異しました。

ンザンビもまた、その意味合いが変化し、呪術的な方法で蘇った動く死体を指す名前……『ゾンビ(Zombie)』へと変化したのです。

ヴードゥー教において、死体をゾンビ化できるのは「ボコ」と呼ばれる司祭です。

ボコは依頼に応じて他者を貶めることを仕事とする者であり、ゾンビ化の儀式もまた、彼らの生業のひとつでした。

人間をゾンビ化するには、『ソンビパウダー』と呼ばれる薬物を使用します。

このパウダーに使用されるのは毒性のある植物やフグ(テトロドトキシン)等、やはり毒性のある動物等。

拘束した人間にこのゾンビパウダーを使うことで、一時的にその人間は仮死状態となります。

仮死状態から蘇生した後、幻覚作用のある薬物で意志を奪い、言いなりの奴隷としたと言われています。

 

■ゾンビ化の儀式

このゾンビ化の儀式は、制裁や刑罰として行われていたのが真相であると言われています。

制裁される立場の人間を一旦死に追いやり、その人間性や人格を否定した上で正に「動く死体」として扱うことで、その尊厳を奪うことこそが目的だったようです。

現代の医療技術や科学の観点からは、この呪術的儀式については疑問点も多いとされています。

例えば、パウダーにはテトロドトキシン(フグ毒)が用いられるとされていますが、材料とされたのは毒性を持たないハリセンボンであり、テトロドトキシンが実際に成分に含まれていたとは考えがたいこと。

また、仮に高い毒性があったとしても、経口での摂取ではなく身体に振りかけて使う(経皮摂取)では効果があるとは思えないことなどが根拠として上げられます。

また、実際にゾンビ化した人間が確認されていない等の証拠もあり、この儀式が実際に効力を持つかどうかはやはり疑わしいのが実情のようです。

ただ、実際にボコと呼ばれる呪術師が社会的に活動をしていたのは事実であり、死んだ家族が死体を蘇生させられることを恐れて遺体を見張ったりその首を切り落とす習慣がかつて存在していたと言われます。

 

■おわりに

現実の”ゾンビ”は、映画などでお馴染みのイメージとは随分違ったものであったようです。

どちらにせよ、動く死体に出会いたいとは思えませんけどね。

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