月の大きさが変化する? 不思議な現象『月の錯視』について。



お気に入り!
アメーバなう!
つぶやく!
シェアする!


空に浮かんでいる月を見ていて、不思議に感じたことはありませんか?

同じ月の筈なのに、見る時間帯によってその大きさが違って見える……そんな感覚を抱いたことのある人は少なくないと思います。

これは昔から知られる『月の錯視』と呼ばれる現象なのです。

 

■唯一無二の衛星

地球の衛星は月、その一つだけであることは誰もが知っています。

当然、その月の大きさが変わることは物理的にもありえません。

しかし、実際地上から月を見た場合、その月の大きさは時間帯(月の位置)次第で大きく変化しているように見えます。

昇った直後、あるいは沈む直前の月は、空の真上にあるときよりも随分と大きく見えるはずです。その大きさの差は1.2倍から1.5倍にもなります。

同様の現象は月ばかりではなく、太陽でも起こります。朝日や夕陽が、昼の太陽より大きいと感じた経験は誰にでもあることだと思います。

一体、どうしてこのようば現象が起こるのでしょうか?

 

■月の錯視

この現象……月の錯視は2000年以上も前から知られる現象で、古代ギリシアの哲学者アリストテレスも、この現象について論じています。

この錯視の説明として、現在有力視されている仮説のひとつに、『ポンゾ錯視説』があります。

ポンゾ錯視はイタリアの心理学者マリオ・ポンゾによって報告された錯視現象で、図で示すと、このようなものになります。

月の錯視

図面上の二本の太い線をご覧ください。手前の線よりも奥の線の方が長いようには見えませんか?

しかし、実はこの2本の線は同じ長さなのです。

ポンゾは人間の目が、背景にあるものに影響されて錯覚を起こすことを主張しました。

この図の場合、地平線に向かう線路を模した図案の前に2本の線を離して置いたため、目が『遠くにあるものは小さく見えるはず』という錯覚を起こし、結果として遠くにある筈の上の線を長いと感じてしまった、ということになります。

月や太陽の場合も、天頂にある時は周囲に対象物がないために距離感を測りにくく、地平線近くにある場合は地上の建造物や樹木等の比較対象となるものがあるために、距離感を実感しやすくなり、その大きさを勘違いして捉えてしまう、というわけです。

 

■おわりに

子どもの頃、昇ったばかりの月や、夕陽の大きさに驚いた思い出があります。

皆さんはいかがでしょうか?

お気に入り!
アメーバなう!
つぶやく!
シェアする!


あわせて読みたい


【スポンサーリンク】