誰が、何のために? テレビやラジオを乗っ取る『電波ジャック』



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テレビを観ていたら、突然画面が乱れたかと思うと、それまで観ていた番組とはまったく関係のないような映像やメッセージが流れる……これが電波ジャックと呼ばれる現象です。

公共の放送を乗っ取り、謎の映像やメッセージを視聴者に見せることを目的とした犯罪行為ですが、一体誰が、どのようにしてこんな放送をしているのでしょうか?

 

■電波ジャック

地上波放送がデジタルに切り替わる以前、アナログ放送が行われていた時代、特定のテレビ局や番組を乗っ取り放送を流すことは比較的容易でした。

特定局の特定番組の放送中に、その放送局と同じ周波数帯で映像情報を発信することで、原理的に”電波ジャック”を行うことは可能です。

こと、ラジオ放送は原理的に混信を起こしやすかったため、放送を乗っ取ることはより容易と言えました。

テレビの乗っ取りも、原理的にはラジオと同じ方法で可能ですが、テレビの放送電波はより高出力で行われているため、完全な乗っ取りはラジオに比べ困難と言えます。

そのため、音声だけを乗っ取るという手法がしばしば用いられました。

テレビやラジオの放送以外の公共放送が乗っ取られる事例も存在します。

主に自治体の防災無線などが標的となります。

電波ジャックが行われる理由は様々ですが、不特定多数に何らかのメッセージを送るという意図は共通しており、しばしば政治的目的(選挙妨害等)の為に行われています。

テレビ放送がデジタルに切り替わって以降は、当局の監視体制の強化もあってテレビでの電波ジャックはほとんど見られなくなっています。

 

■マックス・ヘッドルーム事件

海外で起きた有名な電波ジャック事件にはいかのようなものがあります。

1985年9月、ポーランドのトルン大学の学生4人が国営放送の電波をジャックするという事件が発生。

後に当局によって逮捕されますが、当時のポーランド政府は西側諸国の批判を恐れて4人に比較的軽い刑罰を下すに留まりました。

しかし、この事がひとつの契機となり、ポーランド民主化運動が興ることになりました。

2007年6月、チェコの国営放送の映像に突然、核攻撃によると思われる閃光とキノコ雲の映像が割り込むという事件が発生。

後に、この映像はこれまでも電波ジャック行為を繰り返していたアーティスト集団の仕業であると判明、当局は事を重く見て彼らを逮捕、裁判では実刑判決がくだされました。

1987年、アメリカ・イリノイ州で起きた電波ジャック事件では、画面にイギリスの音楽番組のバーチャル司会者『マックス・ヘッドルーム』のマスクをかぶった人物が現れ、卑猥な文言や尻を鞭で打たれるという映像が流れました。

犯人は今持って不明、世界的に『マックス・ヘッドルーム事件』として有名な電波ジャック事件となりました。

アメリカ・ワイオミング州では「333-333-333 We Present A SPECIAL PRESENTATION」というメッセージと不気味な前衛的映像が流れるという電波ジャック事件が発生。

映像のインパクトからYoutube等で話題となり、世界的にも高い知名度を誇る事件ですが、実際にその放送が行われたという事実が確認できず、また画面のノイズも人工的に作られたものであるという見方が強いことから、事件自体が存在しなかったのではないか、という説が現在有力です。

 

■おわりに

夜中にひとりでテレビを観ている時、こんな映像が突然映ったりしたら怖いですよね。

皆さんはどう思いますか?

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