キツネの霊のお告げ? それとも自己暗示? コックリさん占いについて



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1970年代、日本の小中学生の間で『コックリさん』と呼ばれる占い遊びが流行したことがありました。

漫画家つのだじろう氏の作品『うしろの百太郎』が大ヒットした影響と言われています。

参加者が指を重ねた硬貨が勝手に動いてお告げをするという、この不思議な占い。一体どのような物なのでしょうか?

 

●起源は意外にも西洋だった?

『コックリさん』は漢字で『狐狗狸さん』とも表記し、”お狐さま”(キツネの霊)を呼び出してお告げをしてもらうという、一種の降霊術です。

参加者は数名(2名~4名程度)で机やテーブルに向かって座ります。

テーブルの上には、必要な記号を記入した紙と硬貨(たいてい10円玉が使われます)を用意。紙面には鳥居のマークと『はい』『いいえ』『男』『女』、そして五十音表を記入しておきます。

机に向かった参加者全員が紙の上に置かれた硬貨の上に人差し指を添え、腕の力を抜いて「コックリさん、コックリさん、おいでください」と唱和すると、硬貨が自動的に動き出します。

その状態で質問を唱えると、硬貨が紙面の上を動き、質問に対する解答を示します。

終了するときは「コックリさん、コックリさん、お帰りください」と唱和します。

日本の『コックリさん』の起源は、西洋の占い『テーブルターニング』にあるとされています。

いつ頃の時代から同種の占いがあったかについては判然としませんが、レオナルド・ダ・ビンチの著作に『テーブルターニング』に関する記述が残されている事から、その時代にはすでに存在していたことが分かります。

日本に伝来したのは19世紀末、アメリカ人船員が紹介したことによるとされています。

1970年代のブームでは、『コックリさん』をやっていた小中学生がトランス状態に陥り、意識不明になるなどの騒動が起こり、『コックリさん』を禁止する学校もありました。

同年代に小中学校に通っていた世代の人には、『コックリさん』に強い警戒心や拒絶心を持つ人も少なくないと言われます。

 

 
●本当に『お狐さまの霊』なのか

前述の通り、『コックリさん』は『お狐さまの霊』(もしくは低級な動物霊)によるものと古くから信じられており、そのためにルールを破るとその霊に取り憑かれると信じられてきました。

また、使用した硬貨は3日以内に使わなければいけない、紙は焼却しなければならないなどの決まりごともありました。

西洋では『テーブルターニング』の研究は古くから行われており、その原理について様々な説明がなされています。

・潜在意識説

参加者たちは潜在的には質問に対する答を自分で用意しており、その事が無意識に指を動かして既定の回答を示すのだという説です。

実際に行われた小学生を対象としたある調査では、当人たちの知識を超える質問には回答が示されないという結果が出ており、この仮説の裏付けとなっています。

また、参加者の視線が硬貨が移動する軌跡の先に、該当する文字や記号を捉えているという観察結果もあります。

・筋肉疲労説

同じ姿勢を取り続けると筋肉は疲労して不覚筋動と言われる無意識で動いてしまう作用を起こします。

この不覚筋動によって硬貨が自動的に動いてしまうのだという仮説が近年になって唱えられており、上記の潜在意識説と合わせて説明されるケースが増えています。

 

■おわりに

現代では科学的に説明されることの多い『コックリさん』遊びですが、その本当の原理が完全に解き明かされたわけではありません。

実際にやってみよう、と思われる方は、くれぐれもご注意願います。

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