誤解が生んだオーパーツ? サラマンカ大聖堂の宇宙飛行士像!



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出土した地層や発見された場所の年代にはそぐわない遺物のことをオーパーツと呼びます。

その多くは、その年代には存在しなかった筈の科学技術を用いて作られているか、あるいはそういう物を模した形状をしています。

事実、一度発達した科学や技術が一旦途絶えてしまい、後世になって復活する事例もありますが、多くは無意識や意図的な誤解が生んだものであるのも、オーパーツと言われる物の特徴と言えるかもしれません。

そんな、意図的な誤解が生んだオーパーツの代表格のひとつとされるのが、スペインのサラマンカ大聖堂にある、宇宙飛行士の彫像です。

 

●数百年前の建築物に刻まれた宇宙飛行士の像

スペインの都市、サラマンカは古代ローマの時代から交通の要衝として知られる都市でした。

一端はイスラム勢力の支配下となりますが、11世紀後半にキリスト教徒によって奪還されました。

13世紀にはサラマンカ大学が建設されました。これはスペイン最古の大学として知られています。

20世紀に起きたスペイン内戦には右派のフランコ軍が拠点とするなど、激動の歴史を辿った都市でもあります。

このサラマンカの旧市街にあるのが、サラマンカ大聖堂です。

12世紀に建設が開始され、完成に300年近い歳月をかけた建築物なのですが、この大聖堂の壁面に彫られたレリーフの中に、決してありえない物があります。

それが、この彫刻です。

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特徴的な気密服やヘルメット、酸素を供給するパイプや生命維持装置、身体に結びつけた命綱……どう見ても、これは現代の宇宙飛行士の姿です。

12世紀に建設された大聖堂に、現代の宇宙飛行士の姿の彫刻がある筈がありません。

一説には、この大聖堂の建設当時、地球を訪れた宇宙人の姿を模したものとも言われていますが、果たしてその真相は一体……?

 

 
●意図的な情報隠しが生み出すオーパーツ

サラマンカ大聖堂にあるこの彫刻をオーパーツとして紹介している文献やサイトには、恐らく意図的に記されていない重要な情報が2つあります。

1つは、この彫刻の彫られている大聖堂は12世紀に建設された旧大聖堂ではなく、その後16世紀以降になって立てられた新大聖堂ということ。

無論、16世紀に現代の宇宙飛行士がいるはずもなく、仮に新旧の大聖堂の建設年代を取り違えてしまったのだとしても、それだけではやはりこの彫刻がオーパーツであることに変わりありません。

重要なのはもうひとつの『記されていない情報』です。

実は、この新大聖堂には1990年代に補修工事が行われており、その際に新たなレリーフが追加されているのです。

即ち、この宇宙飛行士の姿は20世紀末に作られたものであり、結論として、これはオーパーツでも何でもないということになるのです。

一般的に、オーパーツと言われている多くの遺物は、こうした不正確な情報によって誤解され、『ありえない遺物』として認識されてしまったケースが少なくありません。

 

■おわりに

語られている情報だけを鵜呑みにすることなく、かといって何でも猜疑的にならず、正しい情報を調べてその真相を調べてみること。

それがオーパーツを楽しむ正しい姿勢かもしれませんね。

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