5年間で10億個の星を観測! 大忙しの人工衛星「ガイア」



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世界初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げ成功してから半世紀以上。

様々な人工衛星が打ち上げられ、人類の歴史や学問の進歩に大きく貢献をしてきました。

2013年12月20日、最新の天体観測衛星『ガイア』が打ち上げられました。

 

●恒星を観測する『ガイア計画』とは?

2013年12月19日、天体観測衛星『ガイア』は南アメリカ北東部に位置するフランス領ギアナのギアナ宇宙センターから、ソユーズロケットを用いて打ち上げられました。

打ち上げから1時間30分後、地上管制センターとの通信を確立した『ガイア』は畳んであった太陽光パネルを展開し、始動シークエンスを完了、20日間の行程を経て、観測ポイントであるL2点に向かいます。

L2点とは重力均衡点(ラグランジュ点)のひとつで、恒星と惑星を結ぶ直線の延長線上、惑星を挟んだ外宇宙側に位置するポイントです。

この場合は地球を挟んだ外側の宙域ということになります。

通常、恒星より遠くなるほど、惑星の天体がその恒星周囲を公転する周期は長くなりますが、その惑星の重力影響下にある宙域に存在する天体は、惑星の重力の影響を受け公転周期が短くなります。ちょうどその公転周期が影響を受ける惑星とまったく同じになる点が、L2点となります。

『ガイア』はこのL2点に静止し、5年間の観測ミッションを行うことになります。

 

 
●精密な宇宙地図を作るための計画

天体衛星『ガイア』はESAが推進する『ガイア計画』の一環として、1989年から1993年にかけて運用されたヒッパルコス衛星の後継機として打ち上げられたものです。

『ガイア計画』は宇宙に存在する天体の精密な立体地図を作成することを目的とし、そのための基礎情報となる、10億個の恒星の精密な位置情報を5年かけて観測・計測し蓄積する計画です。

10億個というのは、絶対数としては途方もない数ですが、実は太陽系が属している天の川銀河の恒星の1%に過ぎません。

しかし全体からすればわずかな数かもしれませんが、それだけの数のデータが揃えば銀河系全体の過去から未来に至る活動について、より多くの理解を得ることが可能ということです。

また、精密な恒星間の時間経過による位置関係の変化を把握することで、恒星の運行に影響を与える他の天体(超新星や惑星)等の存在を推測することも可能となります。

 

■おわりに

宇宙の概念図や地図というと、平面で描画されたものを思い浮かべがちですが、立体になると、どのように印象が変わるのでしょうか。

興味を感じますね。

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