火星よりもさらに先へ……準惑星ケレスへの有人探査計画始動か?



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アメリカ航空宇宙局(NASA)が火星への有人探査計画を進めていることは有名ですが、実は更にその先、火星と木星の軌道の間に存在する小惑星帯への有人探査の可能性も検討されていることは、ご存知でしょうか?

果たして、それはどのような計画なのでしょうか。

そして、有人探査の目的地とされる小惑星ケレスとは、一体どんな天体なのでしょうか?

 

●惑星になりそこねた天体群

ここで言う『小惑星帯』とは、火星と木星の公転軌道の間に存在する微惑星や塵などの集合体を指します。

将来的に別の位置に存在する小惑星帯との混同を避けるため、『メインベルト』と言う呼称を用いる場合もあります。

太陽系には他に、木星の公転軌道上に太陽から見て木星本星の前後それぞれ60度の位置にトロヤ群と呼ばれる小惑星帯が存在する他、エッジワース・カイパーベルトと呼ばれる太陽系外縁天体の集団が存在します。

太陽系は無数の小惑星を始めとする微細な天体が集まり、衝突を繰り返すことで次第に大きな惑星が形成されて成立したとされていますが、太陽系最大の惑星である木星に近い領域では、木星の大質量の影響を受けて小惑星同士の衝突が少なく、結果的に惑星にならないままの状態が残されたのだと考えられています。

メインベルトを形成する小惑星は全体で数百万個存在するとも言われていますが、意外にもその密度はそれほど高いわけではありません。

SF映画ではしばしば小さな岩石状の天体が密集した空間が描かれていますが、実際には小惑星帯全体の空間の大半が『空(から)』なのです。

その小惑星帯全体の1/3に当たる質量を持つ最大の天体こそが、準惑星ケレスです。

その直径は約1000km、アメリカのテキサス州ほどの大きさがあります。通常、小惑星は質量が小さいため、球形にはならず不規則な岩塊状をしていますが、ケレスは充分な質量を持つことから地球等の惑星同様、球状を成している天体です。

また、ケレスの地下には大量の氷が存在すると推測されており、水の状態で埋蔵されている可能性もあることから、生命体の存在も期待されています。

 

 
●2030年を目標に進む有人探査計画とは。

ケレスへの有人探査計画を立案したのは、アメリカの航空宇宙工学者ジェームズ・ロングスキー氏です。

アメリカ航空宇宙局(NASA)では、無人宇宙船による小惑星の捕獲と月軌道への曳航を2021年までに実現する計画を推進中ですが、ロングスキー氏の計画によれば、2030年までにケレスへの有人探査計画の実行が可能であるといいます。

計画は全部で3段階に分けて行われます。第一段階では先行して無人宇宙船による必要物資のケレスへの運搬を行います。次に、探査用の宇宙船を無人のまま先発させ、最終段階として宇宙飛行士たちがカプセルで探査宇宙船を追いかけこれにランデブーします。

この計画では、宇宙飛行士たちは強い放射線に晒されることになります。

癌の発症させるなどの影響が考えられるため、宇宙飛行士によるミッションを2年以内で完了させる必要があります。

このケレス探査ミッションに必要となる物資の総量は450トン、NASAで進行している火星有人探査計画とほぼ同規模のプロジェクトになるそうです。

2026年に先行する無人補給船を打ち上げ、2030年~2032年には有人探査船をケレスに向かわせる予定となっています。

元宇宙飛行士の惑星科学者トム・ジョーンズ氏は、ロングスキーの計画に関して迅速かつ有効な計画であると評価する一方で、人間をケレスに送ることについてはリスクが高いと批判もしているということです。

 

■おわりに

中国が月面への有人探査計画を進めているという話もあります。

近い将来、世界規模で有人宇宙旅行が計画される時代が訪れるのかもしれませんね。

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