着陸1年後の成果……火星探査機キュリオシティ、生命痕跡への手がかりを発見



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アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機『キュリオシティ(Curiosity 好奇心の意味)』。

2012年8月の火星着陸以降、火星の環境研究に有用な数々の成果を上げてきましたが、着陸1年以上経過した12月9日、新たな成果があったことが発表されました。

キュリオシティが発見した、新たな発見とは……?

 

●搭載された検査機器は、先代の10倍

火星探査機キュリオシティは現在NASAによって進行中の火星探査ミッションのために火星に送られた宇宙船、『マース・サイエンス・ラボラトリー』(MSL)に装備されたローバー(宇宙開発用の探査車両のこと)です。

2012年8月6日に火星・ゲールクレーターの中にある山のふもとに着陸し、活動を開始。活動期間は最低でも1火星年(2,2年)は継続する予定になっています。

キュリオシティの最大の特徴は2004年に火星に着陸したローバー、スピリットとオポチュニティと比較し、その重量が5倍の900kgと、かなり大型化していることが挙げられるでしょう。

これは積載している科学探査機器の総量が、先行するローバーの約10倍であることも大きな要因です。

キュリオシティに搭載されている記憶装置の容量はわずかに4ギガバイトしかありません。

しかも出発時に、その容量の大半は着陸時に使用する制御ソフトに使用されていました。

このままでは最低限の行動しか行えませんが、着陸後に観測作業用の制御ソフトに更新することで対応しています。

 

 
●キュリオシティが発見した淡水湖の痕跡

キュリオシティの新たな功績は12月9日付で科学雑誌『Science』で論文として発表されたものです。

記事によれば、キュリオシティはゲールクレーター内に、湖の痕跡を発見したとのことです。

湖はすでに干上がっており水面は残されていませんが、キュリオシティはその場所にかつて湖が存在していた痕跡とも言える細かい粒子の堆積岩を確認しています。

キュリオシティはイエローナイフ湾と呼ばれるところで岩石のサンプルを採取、分析を行った結果、その化学組成からこの場所にあったと思われる湖の水は塩分が少なく、PHは中性であることが分かったそうです。

また、炭素や水素、酸素などの痕跡も確認しており、その湖が生物の繁殖に適していたと推測されます。

それは地球の深海に棲息する、化学合成生物と呼ばれるタイプの生き物が棲息することは可能である環境とのことです。

 

■おわりに

ウェルズの『宇宙戦争』に火星人の存在が描かれてから110年以上、ようやく火星に生命の痕跡が発見できるかもしれないというニュースには、やはりワクワクさせられますね。

キュリオシティの活動期間は折り返し地点を過ぎたばかりです。これからどのような発見があるか、成果に期待しましょう。

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