10000年前のカレンダー!? スコットランドで最古の暦が発見される



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人類の歴史上、最も重要な発明と言われるのが『紙・火薬・羅針盤』の所謂三大発明ですが、それに並んで重要性の高い発明と言えるのが『暦』、ではないでしょうか。

狩猟採集から農耕へと社会が転換する時、暦の存在は未来を予告する重要なファクターとなるからです。

2013年にスコットランドで発見された太陽太陰暦は、これまで世界最古と言われていたものよりも、5000年も古い、今から1万年前のものでした。

 

●人間の文明を支えてきた暦

まだ農耕社会が成立する以前、狩猟採集社会の時代から、人間は暦を作る必要性に迫られていたことは想像に難くありません。

暦を作るということは、季節の変化を把握することでもあり、それは狩猟採集生活を送る人間にとっても、獲物となる動物や魚の季節ごとの変化や移動を知る手がかりとして、極めて重要だからです。

農耕社会になるとその重要性は飛躍的に高くなります。

より効率よく作物を栽培し、収穫率を高めることは農耕社会においては死活問題だからです。

エジプトやマヤ、あるいはマチュピチュの遺跡を見ても、その時代の人々が極めて制度の高い天文観測の知識を持っていたことが分かりますが、それらは皆、農作物を管理し、収穫量をアップさせることが社会としての至上課題であったからに他なりません。

まさに、人類の歴史はより正確な暦を作り上げる歴史でもあったと言っても、過言ではないでしょう。

 

 
●それは12個並んだ穴

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2013年、スコットランドのアバディーンシャーの遺跡で発見されたのは12個の横にならんだ大きな穴の列でした。

発掘を行った研究者によれば、これは太陽太陰暦(月の満ち欠けを基準とし、閏年などの補正を加えた暦)であるとの事。

中央に位置する一番大きな穴は直径2mあり、満月を示していると言われています。

驚きなのは、この『暦』が作られた時期です。

調査の結果、この太陽太陰暦は約10000年前に彫られたことが判明、これは今まで最古と言われていたメソポタミアの暦の成立よりも、更に5000年程前とされる時代です。

興味深いことに、この暦には数千年にわたって管理されていた痕跡が残されているということです。

月の満ち欠けを基準とした太陽太陰暦は、太陽年とのすり合わせで時代ごとに調整しないと、やがて暦として役にたたなくなってしまいます。

そのために、使用者たちは何十世代にもわたって、この暦を「調整」してきたのであると考えられるのです。

この暦が作られた時代、スコットランドはまだ狩猟採集社会であったと考えられています。

その時代にすでに精度の高い暦が作られていたというのは、非常に興味深い事例と言えるでしょう。

 

■おわりに

現代人の私たちは、カレンダーに追い掛け回されているような印象を受けることもありますよね。

いっそカレンダーのない世界へ行ってみたい……そんな気も、ちょっとだけします。

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