ハワイから台湾に届いたデジカメ……漂着物の不思議



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瓶の中に手紙を入れ、海に投げ入れて、どこかにいる誰かに届くことを願うボトルメール……とてもロマンチックですよね。

海岸に打ち上げられる漂着物の中には、驚くほど遠くから届くものもあります。ボトルメールの様に見つけて嬉しくなるようなものもありますが、ゴミなどの迷惑なモノが流れ着くこともしばしば。

そんな漂着物についてのお話です。

 

●8000キロの海を渡ったデジカメ

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6年前、アメリカ人観光客がハワイ沖でスキューバダイビング中になくしたデジタルカメラが今年3月、台湾の海岸に打ち上げられ、発見されたという珍しい出来事が起こりました。

このデジカメを発見したのは中華航空の職員で、カメラの機能を調べたところ、防水ケースに貝類が付着するなど、かなりの損耗が見られましたが、中身のカメラの機能は生きており、メモリーカードも無事だったそうです。

拾い主はメモリーに残されていた写真データに映っていた双胴船の船名から、それがハワイ・マウイ島で登録されているものであることを突き止め、そこからFacebookを通じて持ち主を割り出すことに成功しました。

無事、カメラは持ち主に返還されたということです。

ハワイから台湾までの距離はおよそ8000キロ。

6年の歳月をかけて潮流で運ばれたとはなんとも驚きですが、地球のすべての陸地が海を通じて繋がっているということを実感させてくれる話でもあります。

 

 
●漂流を繁殖戦略に選んだ植物も。

海岸に漂着する漂着物には、自然のものから人工物まで、様々なものがあります。

なかでも流木は最もポピュラーな漂着物であり、大小、さまざまな形のものが流れ着くことから流木を集めることを趣味にしている人もいます。

近年ではペットボトルの漂着が増加し、環境問題のひとつとして取り沙汰されることも増えました。

日本の海岸に漂着するものの多くは中国やアジアからのものであると推測されますが、中でも中国語やアジアの言葉で書かれたラベルのついたペットボトルが目立っています。

植物の種子や果実が漂着物となることもあります。

漂着種子と呼ばれますが、中にはそもそも種子や果実を海に流すことを、繁殖のための方法とする植物も存在します。

そのような植物を海流散布植物と呼び、巻かれた種は海流散布種子と呼ばれます。

代表的な海流散布植物のひとつにココヤシが上げられます。

ココヤシは固い殻と繊維質を持つことが知られていますが、それはそもそも海流に運ばれることを前提にそうなっているのだと考えられています。

明治31年(1898年)の夏、愛知県の伊良湖岬に滞在していた民俗学者の柳田國男が海岸で椰子(ココヤシ)の実を拾い、その話を柳田から伝え聞いた島崎藤村が抒情詩『椰子の実』を制作。

後にその詩にメロディをつけた歌が国民歌謡として広く親しまれ、現代においても歌い継がれていることは有名ですね。

 

■おわりに

海は陸と陸、国と国を隔てるものであるように思っていましたが、こうして見てみると、むしろそれらを繋ぐためのものなのかもしれませんね。

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