本当に? 犬からの輸血で助かった猫?



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輸血を行う場合、血液型が重要であることは誰でも知っていることです。

違う血液型の血液を輸血してしまうと凝固してしまい、致命的な影響が出てしまうからです。

2013年8月、血液型どころか、犬から猫へ。異種族間の輸血が成功したという、驚くべきニュースが伝えられました。

 

●イチかバチかの決断

ニュージーランドの都市、タウランガに住むキム・エドワーズさんは、かわいがっている愛猫ローリーの様子がおかしいことに気づき、獣医に駆け込みました。

診察の結果、ローリーは殺鼠剤を誤飲していることが判明。

緊急の輸血処置が必要とされる重篤な状態でした。

しかし、ローリーの血液型は不明のため、そのままでは輸血治療が行えない状態でした。

診察を行った獣医のケイト・ヘラー医師は緊急の処置として犬の血液での輸血を行おうと考えました。

知人の飼っているラブラドール・レトリーバーからの血液提供を受けたヘラー医師は、その血液をローリーに輸血しました。

幸い、副作用や拒絶反応が出ることはなく、ローリーは回復に向かったということです。

ケイト医師は「危険な処置だと思われるかもしれないが、私たちは成功してローリーを救うことができました」と、地元紙のインタビューに答えています。

 

 
●成功する訳があった?

異なる血液型の血液を輸血することができないのは、血液内にある凝集素と呼ばれる成分が反応して凝固を引き起こしてしまうからです。

正確には、赤血球に含まれる凝集原という成分と、血漿注の凝集素が反応した場合に凝固が起こります。

問題に鳴るのは血漿に含まれる凝集素です。

この凝集素と反応する凝集原は決まっており、つまり、特定の型の血液の輸血を受けた場合にのみ、凝固が起こることになります。

例えば、人間のO型血液には凝集原がないため、他のどの血液型にも輸血が可能です。

逆にO型血液はすべての凝集原に反応する凝集素を持つため、O型の人は他の血液型の人から輸血を受けることはできないことになります。

正反対の例として、AB型の場合は凝集素がないため、どの血液型の人からも輸血を受けることが可能です。

犬や猫にも、人間と同じく血液型があり、組み合わせによっては凝固が起こるため、本来は同じ血液型を輸血しなければなりません。

しかし、実は猫の血液には犬の凝集原に対する凝集素がないため、輸血しても凝固や拒絶反応は起きないのです。

勿論、異種の動物の血液を輸血する危険性は当然ありますが、ヘラー医師は拒絶反応が出ても死ぬまでには数日かかるから、それまでに型の合う猫の血液を輸血すれば助かると判断し、輸血に踏み切ったのでした。

ただし、犬の血を猫に輸血できるのは1度のみとのこと。

一旦犬の血液を猫に輸血すると、その猫の身体の中で異物に対する抗体が1週間以内に作られるため、一週間以上輸血から経過した猫にもう一度犬の血液を輸血すると、拒絶反応で死ぬ可能性が高くなるそうです。

 

■おわりに

犬から猫に輸血ができるなんて、驚きですね。

人間の場合はどうなのでしょうか?

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