幻想的光景! 空飛ぶランタン『天灯』(コムローイ)



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夜空に舞い上がる、無数のランタンが織りなす幻想的な風景……ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』を思い起こす方も多いのではないでしょうか。

『ラプンツェル』のモデルとなったとされるのが、タイの『イーペン・サンサーイ』と言うお祭りに用いられるコムローイ=『天灯』です。

 

●発明したのは諸葛孔明?

『天灯』は、中国やタイなど、アジア各地に見られる一種の熱気球です。

針金で底部を作り、その上に熱を貯める紙袋を貼り付けるという構造で、中に灯した火の明かりが、紙袋から透けて光を放つ様から、英語では『スカイランタン(sky lantern)』『チャイニーズランタン(Chinese lantern)』と呼ばれます。

中国の三国時代、司馬仲達率いる魏軍に包囲された蜀軍の指揮官、諸葛孔明が救援を要請するため紙製の熱気球を飛ばしたという伝承があることから、『孔明灯』とも呼ばれることもあります。

上記の伝承からも読み取れるように、天灯はもともと狼煙と同じく遠隔地との連絡目的に用いられていたと考えられます。

台湾には、盗賊に追われて山に逃れた人々と連絡を取り合うために天灯を用いたという伝承が残されています。

淡い光を放ちながら夜空に舞い上がるその幻想的な姿からか、やがて天灯は通信手段として、だけではなく節句などの宗教的行事に用いられるようになりました。現在では中国南部を中心として、元宵節(日本の小正月に当たる)に無病息災を祈る行事として定着しています。

 

 
●祭りのクライマックス、空に放たれる天灯

イーペン・サンサーイはタイのチェンマイ県サンサーイ区で毎年行われる行事で、ブッダの教えを学び智慧を積んだ僧侶にバー・ガティン(黄衣)を献上する仏教儀式です。黄衣奉納とも呼ばれます。

儀式はバー・ガティンの献上、僧侶たちによる読経、瞑想と続き、そのクライマックスとして『コムローイ』と呼ばれる天灯が夜空に解き放たれます。

何万という数のコムローイが一斉に夜空へと舞い上がっていくその光景はまさに幻想的で、海外旅行者の人気が高いこともうなずけます。

ヨーロッパでも、ポーランドなどで天灯を夜空に放つ祭りがあることが知られています。毎年夏至の夜に行われるカトリックのイベントで『洗礼者ヨハネの生誕の祝日』と呼ばれます。

日本では毎年2月10日、秋田県仙北市で行われる『上桧木内の紙風船上げ』が知られています。

発祥の詳細については分かっていませんが、伝承によれば、江戸時代、藩主に呼ばれて当地を訪れた平賀源内が、子どもたちに熱気球の原理を使った遊びを教えたことから始まったとされています。

当日は武者絵や美人画の描かれた天灯が夜空に放たれ、その幻想的な光景は観光客の人気を集めています。

 

■おわりに

コムローイ、映像で見るだけでも幻想的で素敵ですよね。

是非一度、実際に見てみたいものです。

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