総延長2万1196キロ? 世界で最も長い建設物『万里の長城』について。



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最大の世界遺産は何か、と問われた場合、見方や基準によって諸説別れるかもしれません。

しかし最も長い世界遺産は? と言えば、おそらく誰もが中国の万里の長城と答えるのではないでしょうか。

古くは紀元前の戦国時代から明代にかけて建設・延長・補修を繰り返して現在の姿になった万里の長城。何故このような長大な建設物が必要だったのでしょうか?

 

●対異民族の防衛戦としての役割

万里の長城はひとつの時代、ひとつの王朝によって建設されたものではありません。

それは主に漢民族の国家が北方の異民族対策として作られたものでした。

紀元前403年から221年にかけての戦国時代、すでに各国が北方防衛の拠点として防壁(長城)の建設を行っていました。

戦国七雄と呼ばれるすべての国家が、北方防衛のためだけではなく、警戒すべき国境には長城を建設していたといいます。

北方防衛のために建設された長城をつなげ、大長城として構成しなおしたのは秦の始皇帝でした。

長城による北方防衛は前漢(B.C203年からA.D8年)の時代まで引き継がれましたがその後、後漢から三国時代にかけて行われなくなったといいます。

12世紀になり、女真族の起こした金は北方民族の動向を警戒して長城による防衛体制を復活させますが、後にモンゴル帝国の侵攻によってあっけなく突破されてしまいます。

長城が現在の形になったのは14世紀から17世紀にかけて繁栄した明の時代、3代皇帝である永楽帝の時代でした。

 

 
●その総延長、実に2万1196km

万里の長城の長さについて、2012年6月、中国国家文物局は過去の発表よりも倍以上長い、21196kmであることを明らかにし、話題になりました。

2009年の発表段階では8851kmとされていましたが、その後再調査を進めた結果、過去の発表段階では総延長に含めていなかった秦代や漢代に建設された部分を加え、大幅な総延長増加となったということです。

長城は新疆ウイグル自治区などを含む15の省や自治区にまたがり、塹壕などの遺構も43000箇所以上に及ぶということです。

かつて、万里の長城は『宇宙から肉眼で見られる世界唯一の建築物』と言われていましたが、実際に衛星軌道から長城を肉眼で見ることは極めて困難です。

この文言は中国の教科書にも掲載されていましたが、2003年に打ち上げられた中国初の有人宇宙船「神舟5号」に乗り組んだ宇宙飛行士が「肉眼では見えなかった」と発言したことから、現在ではこの表記は削除されているということです。

 

■おわりに

赤道一周の長さが4万77kmですから、万里の長城の総延長はおよそ赤道半周分あるということになります。

ちょっと気の遠くなるような話ですよね。

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