目は口ほどに物を言う? 美味しさとまぶたの血流の関係



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口では黙して語らなくとも、目を見ればその人の本心が分かってしまう……昔から『目は口ほどに物を言う』と言ったりします。

実は、人間には美味しいもの食べた時に、その反応がまぶたに現れるという最新の研究結果が公表されました。

 

●『美味しい』ってどういうこと?

動物の場合、食べ物の好みの個体差はそう大きくはありません。

これは、動物が食物を摂取する目的があくまで生命を維持することにあり、言い換えれば『好き嫌いを言ってる余裕がない』ため、とも言えます。

しかし、人間の場合は動物と違い、食事を単に生命維持を目的とするだけではなく、食べることを”楽しむ”ことを同時に目的とします。いわば、文化的理由によって食事をする、とも言えるでしょう。

人間の『美味しい』という感覚は4つの要素から成立していると言われます。

第1の要素は『生理的な美味しさ』。これは身体が必要とする栄養素を含む食物に感じる『美味しさ』で、本能的(動物的)な反応です。

それに対し、第2の要素『文化的な美味しさ』と第3の要素『情報的な美味しさ』は極めて人間的な反応です。

それぞれ、幼い頃に慣れ親しんだものを美味しいと思う、文化的学習からくるものと、高級であるとか希少品であるといった情報が感じさせる美味しさです。

第4の要素として『病みつきの美味しさ』が上げられます。

これはもともと身体維持に必要な栄養素や成分を人為的に生成したもの=例えば調味料としての醤油や砂糖に対する反応です。本来身体が必要とする塩分や糖分ですが、人為的な精製によって、それを過剰に摂取する欲求を抑えられなくなるというものです。

人間の味覚の好みを大きく左右するのは第2の要素『文化的な美味しさ』と、第3の要素『情報の美味しさ』であり、これが個人の好みの差を大きくする要因なのです。

 

 
●主観的美味しさとまぶたの血流の関係性

今回の研究成果を公表したのは東京工業大学院の林直亨教授を中心とした研究グループです。

実験は健康な被験者15人がオレンジジュース、コンソメスープ、苦いお茶、コーヒー、チリソース、水を飲食しその際顔面の血流にどのような変化が起こるかを計測して行われました。

また、飲食したものに対し、被験者にそれぞれ好きか嫌いかを11段階にわけて表現してもらいました。

この実験の結果、被験者が美味しいと感じたものを飲食した場合にはまぶたの血流が増加し、逆に美味しくないと感じるものを飲食した時には鼻や額の血流が減少するという結果を得ることができました。

ただし、香辛成分の影響の強いチリソースに関しては明確な結論が得られなかったようです。

今回の実験の結果は、将来的には言語障がい等で言葉による意思疎通が難しい人に、物の味の評価を確かめる評価法に応用することが可能と言われ、介護の現場での利用が期待されます。

 

■おわりに

『蓼食う虫も好き好き』といいますが、味覚の好みは本当に千差万別ですよね。

そんな主観的な好みが身体の働きに影響しているというのはちょっと驚きです。

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