本当に効果はある? 偽薬(プラシーボ)効果とは?



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『病は気から』ということわざがあります。

病気は気持ちの持ちようで、良くなったり悪くなったりするという意味ですが、実際に医学上で、患者の気の持ちように関与することでその症状を改善を図ることができる場合があることが知られています。

偽薬(プラシーボ)効果とは、一体どういうものでしょうか?

それは本当に、病気の症状改善に本当に効果があるのでしょうか?

 

●ビタミン剤で不眠が改善?

『偽薬効果』は病気の症状を訴える患者に、本来症状改善に効果のない薬(偽薬)を処方し、効果がある薬と信じこませることによって、何らかの症状改善が現れる効果のことです。

『プラシーボ(プラセボ)効果』という言い方でご存知の方も多いでしょう。

偽薬効果に対しては疑問視する見方もありますが、実際に効果がある可能性は高いと見られています。特に痛み・下痢・不眠といった症状への効果があるとされ、実際の医療現場でも処方される場合があります。

例えば睡眠薬の処方について、継続的な使用は睡眠薬成分の残留が体内に蓄積し、危険な悪影響を患者に与える可能性が考えられます。不眠を訴える患者に対し、薬の継続使用が悪影響を与える恐れがある場合、ビタミン剤を睡眠薬と偽って処方することは医師法でも認められている行為です。

偽薬効果の医療における使用については、倫理的側面から疑問視する意見も少なくありません。

「主観的な感覚のみならず客観的効果もある」
「客観的効果が認められなくとも、患者の精神負担を軽くする以上、認められるべきである」
とする肯定的見解から、

「偽薬効果には病状を改善する効果は一切認められない」
「倫理的な問題点がある以上、偽薬を利用すべきではない」

とする否定的見解まで、学会では意見が百出しており、現状、確定的な見解は未だ成立していないというのが実情のようです。

 

 
●偽薬の副作用? ノセボ効果

偽薬効果は患者の『思い込み』が結果に大きく影響するものであり、医療上それを用いる場合、それが『偽薬』であることを患者には知らせてはいけないという問題点があります。

たとえ医師がそれを偽薬であると明確に伝えなくても、医師自身がその事を認識している限り、患者がそれと分かってしまう場合も考えられるわけです。

こうした問題を避けるため、偽薬を用いる際には二重盲検法(にじゅうもうけんほう)と言われる手法が用いられることがあります。

これは薬の効果を患者側だけでなく医師も知らせないことでバイアスが生じることを回避するための方法です。

医療現場のみならず、試薬や治療法の研究現場で用いられる他、医学のみならず科学的な実験方法のひとつとして重視されている考え方です。

偽薬の効果が『思い込み』から生じている以上、もうひとつ厄介な問題が起こる可能性があります。

それは、偽薬の『副作用』が起きてしまうということです。

偽薬の効果が高いと信じこむ程、その効果に見合った『副作用』も起こるのではないか、と『思い込む』ことから生じてしまうこの効果を『ノセボ(ノーシーボ)効果』=反偽薬効果と呼びます。

患者が偽薬を投与されていると思い込み、本来処方されている薬の効果がなくなることもあり、これも『ノセボ効果』と呼ばれることがあります。

 

■おわりに

信じて飲めば何でも良い効果がある……それだったらよかったんですけどね。医学の問題は複雑です。

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