視力はチンパンジー並み? イルカの視覚実験で判明



お気に入り!
アメーバなう!
つぶやく!
シェアする!


海棲生物であるイルカは聴覚や嗅覚への依存度が高く、視力は低いと考えられていました。

しかし、最新の研究結果から、イルカの視力はチンパンジーと同程度の視覚能力を持っていることが分かってきました。

 

●動物によって視覚能力は様々。

そもそも、一言に『目』とは言っても、その視力や感覚能力は動物の種類によって大きな違いがあります。

これは、その動物の棲んでいる場所や活動する時間帯、または気候などによって様々な影響を受けるためです。

例えば犬の場合、本来は夜行性であったことから暗い時間帯に活動することが多く、視力よりも聴覚や嗅覚に依存していることが知られています。

実際、犬の視力は人間の視力に換算すると平均して0.2~0.3程度と言われています。
(ただし、視力の高いサイトハウンドと言われる種類の猟犬も存在します)

また、犬は人間ほどの色覚は持っておらず、判別できる色は青と黄色だけと考えられていますが、一方で動体視力には優れており、人間よりも広い範囲を見渡せることも知られています。

これは狩りをして獲物をとらえるために発達したものだと考えられています。

このように動物は必要に応じて視覚・聴覚等の感覚器官を発達させており、生息域の違う別種の動物が、同じように感覚器官を発達させているということは、基本的にはあまり考えられないと言うことができるでしょう。

 

 
●イルカは考えられていた以上に視力に依存していた?

海の中は地上よりも光が届かず、深海ともなれば常時闇に閉ざされた世界です。

ですから、海棲生物は基本的に視覚よりも嗅覚や聴覚に依存していると考えるのが一般的であり、実際、深海魚等には目が退化した結果なくなってしまったような種類のものも存在します。

イルカもまた海棲生物である以上、視覚よりも聴覚・嗅覚への依存度が高いと考えられてきましたが、京都大学の霊長類研究所を中心とした研究チームの調査の結果、そうではないことが最新の研究で分かってきました。

研究チームは、バンドウイルカとチンパンジーを用いて、○、△、?といった図形を判別させる訓練を行い、その正解率の比較を行いました。

その結果、正解率はイルカが84%、チンパンジーが92%となり、大きな差は生じませんでした。

また、誤答率の高い図形の組み合わせについても両者の傾向は似通っていることも判明しました。

研究チームでは。この結果について、チンパンジーとイルカはまったく違う環境に適応してきたにも関わらず、視覚器官を同じように使っていると考えており、イルカがこれまで思われていたよりもずっと視力に依存して生活しているのではないかと推測しています。

 

■おわりに

暗い海の中で生活しているにも関わらず、イルカが意外に目を使って生活しているというのが意外ですよね。

お気に入り!
アメーバなう!
つぶやく!
シェアする!


あわせて読みたい


【スポンサーリンク】