ネズミはチーズを食べない? 動物と好物の意外な関係



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ある種の動物が、特定の食べ物を好物にしているという話は良くありますよね。

例えば、『ウサギとニンジン』『パンダと竹』『サルとバナナ』等など。

ごく当たり前のことと思っている組み合わせばかりですが、実はそこには意外な関係があることも……。

 

●好きで食べている訳ではない場合もある。

動物はその食性によって、大きく草食動物と肉食動物に分けられますが、中でもほとんど特定の種類の食物しか食べない動物もいます。

例えば、竹しか食べないパンダや、ユーカリの葉しか食べないコアラなどが上げられるでしょう。

もちろん、それは好き嫌いでそうしている訳ではありません。

多くの場合、それはその動物が子孫を残す重要な戦略として、特定の食物を選択せざるを得なかった、という現実があります。

コアラが食べるユーカリには毒性があることが知られています。

ですから普通の動物はユーカリを食べることはありません。

コアラは他の動物が食べないユーカリを独占することで種族を維持する千楽を選んだとも言えます。

コアラの身体にはユーカリの毒を解毒できる機能が備わっています。

『コアラは毒のあるユーカリを食べるから殆ど動かず眠ってばかりいる』という俗説がありますが、それは正しくはありません。

コアラが殆ど動かないのは、実はユーカリの葉が栄養に乏しいためにカロリーを温存しなければならないからです。

更に、ユーカリの毒性を分解するために、大量のカロリーを必要とするという事も、彼らが体力を温存しなければならない理由のひとつです。

生き延びるために選択した食物のせいで活動を制限されるとは、なんとも皮肉な話ですね。

 

 
●本当は、ネズミはチーズが嫌い?

ある動物が、好物と思われている食べ物を実はほとんど食べない、という事例も存在します。

『ネズミはチーズが好物』というイメージを持っている方も多いと思いますが、実は、現実にはネズミがチーズを食べることはほとんどありません。

ネズミの嗜好を調査したある研究によると、ネズミは穀物やドライフルーツなどは好みますが、チーズはほぼ食さないという結果が出ているそうです。

もともとネズミは新陳代謝が激しく、糖分や糖質を多く含む食べ物を好む傾向がある反面、乳製品は好まず、余程空腹でもない限り、チーズを食べることはありません。

また、嗅覚に優れたネズミはチーズの発酵臭を嫌う可能性も高いと考えられています。

では、なぜ『ネズミの好物はチーズ』という誤解が広まったのでしょうか?

多くの人はアニメ『トムとジェリー』の描写を思い出すかもしれませんが、ネズミがチーズを好むという描写はシェークスピアの戯曲にも描かれており、相当古い時代からそのような誤解があったことがわかります。

このような誤解が生まれる最大の原因は、昔から食料貯蔵庫のチーズがネズミに齧られる被害があったことが上げられます。

なぜ、ネズミはチーズを食べないのにチーズを齧るのでしょうか?

それについては、ネズミは食用とするためではなく、巣穴造りのためにチーズに穴を開けるという説が有力です。

また、特定のチーズの外観が誤解をもたらしたという一面のあるようです。

エメンタールチーズというナチュラルチーズは、製造の過程でその中に気泡による穴ができるのが大きな特徴になっています。

この穴がネズミに齧られてできたと考えられたことが、ネズミがチーズを好むという誤解を生んだ要因のひとつだと考えられています。

 

■おわりに

そういえば、『トムとジェリー』に登場するチーズって、大体『穴の開いたチーズ』でしたよね。

ネズミがチーズを食べないというのは、本当に意外な話です。

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