イグノーベル賞の有力候補? 哺乳類におけるおしっこの一般法則



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物理学、化学、医学生理学、文学、平和、経済学の6分野における、世界的に顕著な功績を上げた人物に贈られる『ノーベル賞』は有名ですよね。

これまで自然科学分野で16人、人文・社会科学系で3人の日本人がノーベル賞を受賞しています。

このノーベル賞と並んで、もうひとつ、世界的にその名を知られる学術賞をご存知でしょうか? 

その名も『イグノーベル賞』

……そして、そのイグノーベル賞の有力候補となりそうな研究、『おしっこの一般法則』とは、一体どのような研究なのでしょうか?

 

●『人々を笑わせ、考えさせる研究』に与えられる賞

イグノーベル賞(Ig Nobel Prize)は1991年に創設された賞です。

『人々を笑わせ、考えさせる研究』を行った10の個人もしくは団体に対し授与されます。

選考の基本条件はあくまで『人々を笑わせてくれる』ことであるため、多くの場合、疑似科学と呼ばれる科学的には正しくないと判断される研究に対して授与されます。

これは日本における『トンデモ本大賞』に似ていると言えるでしょう。

一方で風刺や皮肉を目的として授与されるケースもあります。

フランスの元大統領ジャック・シラク氏は、年に水爆実験を強行したことに対し『ヒロシマ50周年を記念して核実験を行った』として、1995年にイグノーベル賞を受賞しています。

イグノーベル賞を授与された人たちの反応はマチマチで、不名誉な賞であるとして激怒する者もいれば、好意的に受け止めている人も少なくありません。

授賞式は毎年10月にハーバード大学で行われます。

受賞者のスピーチが制限時間を超えると女の子が舞台上に現れて『退屈だ』と言ったり(贈り物で買収できればスピーチが続行できる)、式典の間、舞台に向かって投げられる紙飛行機を、同大学の物理学教授、ロウ・グライバーが毎年掃除係として片付ける等、大変ユニークな式典のようです。

 

 
●おしっこの法則?

2013年11月、アトランタにあるジョージア工科大学のパトリシア・ヤンを始めとする研究チームが発表したユニークな研究の内容が話題を呼んでいます。

それは哺乳類の動物が”おしっこ”をする際の一般法則に関する研究です。

研究チームは哺乳類の動物の膀胱に関する研究を進めるなかで、小型の哺乳類を除くほぼどの動物も、完全な排尿までにかかる時間がほぼ一緒(21秒)であることに気づきました。

もちろん、同じ哺乳類とはいえ、体格も身体構造もそれぞれ異なる種類の動物同士が、排尿に関してはほぼ同一の時間を要するというのは不思議な話です。

体格が大きければそれだけ膀胱も大きくなり、蓄積される尿の量も多くなるはずです。実際、ゾウの膀胱は直径10cm、長さ1メートルもあるといいます。

研究チームは更にデータを集め、大型の動物になるほど、重力が排尿に影響を与えていると推測しました。

溜まった尿の量が大きい程、それは排尿の際に重力の影響を受け、加速されることになります。

最終的に、研究チームは哺乳動物の排尿にかかる時間は体重の6分の1乗に比例するという法則を発見するに至りました。

これは、体重の差異が排尿の掃除感への影響がとても小さいという意味でもあります。

ただし、この法則はネズミなど、小型の哺乳類には当てはまらないそうです。それだけ小型になってしまうと、今度は尿自体の持つ粘度(粘り気)や、液体の持つ表面張力の影響が大きくなってしまうからだということです。

 

■おわりに

なんともユニークで面白い研究です。

『笑わせ、考えさせる』イグノーベル賞の候補としては、充分な資格があると思えませんか?

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