スーパーマリオでリハビリも? ゲームが脳に与える影響とは



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2002年、日本大学教授、森昭雄氏の著作『ゲーム脳の恐怖』が話題となり、ゲームが脳に与える悪影響についてさまざまな議論が巻き起こりました。

この『ゲーム脳の恐怖』の内容と真っ向から反するような研究結果が発表されて注目を集めています。

 

●『ゲーム脳の恐怖』がもたらした影響

『ゲーム脳』とは、ゲームを長時間プレイすることによって大脳の前頭前野と呼ばれる部位の働きが低下し、物忘れが酷くなったり感情の起伏が激しくなったり、あるいは無気力といった症状が現れる状態を意味します。

2002年、森昭雄教授の著作『ゲーム脳の恐怖』で提示された概念で、出版当時、マスコミに大々的に取り上げられ大きな話題となりました。

当時、森教授は認知症患者の脳がある特定の「脳波」を発していることを発見し、脳波によって認知症が特定できると考て、データを集めていたところ、ゲーム中の人間の脳からも同じ脳波を検知したことから、『ゲーム脳』という概念を思いついたということです。

森教授の『ゲーム脳』については多くのマスコミや知識人などが賛同する反面、多くの反論も持ち上がりました。

特に批判を集めたのは、森教授の研究方法や、彼のゲーム自体に関する知識の欠如といった点でした。

例えば、教授は認知症患者と同じ脳波があることから『ゲーム脳』の危険性に気づいたと言うことですが、実はこの脳波自体は通常の人間の脳からも検知できるものであって、それ自体を持って、認知症の証明にはならないと言われています。

また、教授は『ゲーム脳の恐怖』でゲームの影響そのものの危険性を論じていますが、実は教授の発現にはゲームに対する間違った認識が多く含まれており、ゲームが実際はどういうものであるのか、理解できていな可能性も指摘されています。

ただ、こうした反論が多かったにも関わらず、マスコミでの扱いが大きかったことから『ゲーム脳』という言葉自体がひとり歩きし、一般に定着してしまった感は否めません。

 

 
●ゲームが大脳の特定部位を発達させる

ドイツの学術研究機関、マックス・プランク人類進化研究所などによる研究チームは、ビデオゲームをプレイすることで大脳の特定の部位が増大するという研究結果を2013年に発表しました。

研究に用いられたゲームソフトは任天堂の「スーパーマリオ64」です。

被験者に2ヶ月間、毎日30分ゲームをプレイさせて脳の容量変化をMRIを用いて測定し、プレイしなかったグループとの対比が行われました。

その結果、ゲームを行った被験者の脳には右海馬、右前頭前皮質、および小脳の灰白質に容量の増大が認められたということです。

これらの部位は、記憶の形成や空間把握、戦略的思考を司るとされており、ゲームプレイがそれらの能力の強化に役立つ可能性があるということになります。

研究チームはビデオゲームのプレイがアルツハイマー等の脳を萎縮させる病気に効果があると考え、今後も研究を進めていくそうです。

また、ゲームを心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療に利用できないかについての研究も今後予定しているとのことです。

 

■おわりに

まったく正反対の結果が出た2つの研究。あなたはどうお考えになりますか?

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