万能細胞実用化に向けて大きな前進か? 日本人研究者がSTAP細胞発見



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以前、このブログの記事で『iPS細胞』のその後の研究についてお伝えしたことがあります。

そのiPS細胞よりも早く、そして簡単に作り出せる新たな万能細胞、『STAP細胞』が発見されました。

●ES細胞とiPS細胞の問題点とは。

人間の細胞はその場所(胃や腸のような)によってそれぞれ役割が異なっていますが、元々は受精卵というひとつの細胞から分化しており、どの細胞も最初は同じものだったのです。

機能分化をする前の状態、つまり、移植する場所によって胃にも腸にもなりうる機能を持つ未分化の細胞を、どんな細胞にも成ることができるという意味から『万能細胞』と呼びます。

人間のような高等生物の場合、細胞の機能分化の速度が早く、本来自然状態にあっては、万能細胞と呼べるものは受精卵しか存在しません。

最初に人為的に生み出された万能細胞、ES細胞はこの受精卵から取り出した組織を元に創りだされたものでした。

万能細胞は医療、特に人体の失われた部位や切除された内臓などを復活させる”再生医療”の進歩に大きな役割を果たすと考えられ、ES細胞に期待が集まりましたが、ES細胞には人間の受精卵からしか作り出せないという、医療倫理上、看過できない問題がありました。
(ES細胞を作るためには、そのまま成長すれば人間になる受精卵を破壊=殺さなければいけない為)

ES細胞の倫理上の問題をクリアできるとして期待されたのがiPS細胞です。

iPS細胞は体細胞に初期化因子と呼ばれる数種類の遺伝子を導入することで、受精卵以外の細胞からでも万能細胞を作る方法です。

しかし、iPS細胞は複雑な工程が必要なことから生産に時間がかかること、また、遺伝子を操作する工程が必要であることから、移植した細胞がガン化する恐れがあるというリスクが存在し、そのクリアが今後の課題となっていました。

このiPS細胞の問題点をクリアする第3の万能細胞、それがSTAP細胞です。

●科学の常識を覆す発見

2014年1月30日、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのユニットリーダー、小保方晴子さんを中心とする研究グループがまったく新しい方法でマウスの細胞から万能細胞を作り出すことに成功したと、英国の科学雑誌『Nature』に発表しました。

『STAP細胞』の”STAP”は『timulus-Triggered Acquisition of Pluripotency(刺激惹起性多能性獲得)の略称です。

受精卵から細胞組織を取り出す必要のあったES細胞や遺伝子操作を必要とするiPS細胞と違い、STAP細胞は体細胞を弱酸性の液体に30分浸すことで刺激を与え、その細胞を培養することで作り出すという、いままでの常識を覆すような方法で作り出すことができます。

STAP細胞は直接的に遺伝子を操作する必要がないことからガン化のリスクが低くなり、より効率的に短時間で制作することが可能となります。

これまでの常識にとらわれない、斬新な方法で万能細胞を生み出すというこの発表は、世界から絶賛を持って迎え入れられました。

STAP細胞は、細胞に刺激を与えて元の状態に戻す……つまり、細胞を若返らせる方法とも言えるわけです。

もしかすると、その技術はやがて若返りや不老不死の研究につながっていくのかもしれません。

医学の歴史に新たな1ページを刻むSTAP細胞の発見、今後の進展に期待が持てますね。

 

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