日本とは桁が違う! 中国・旧正月の民族大移動



お気に入り!
アメーバなう!
つぶやく!
シェアする!


現代の日本では新年のお祝いをグレゴリオ暦の正月に合わせて行うことが一般的になっていますが、中国を始めとするアジア圏では、今も旧暦(中国暦)による旧正月を新年として行う風習が優勢です。

世界最大の人口を抱える中国、旧正月前後の人口大移動も、日本とは文字通り桁が違います。

●財政難で消滅した明治5年12月

現在、日本で使われている暦はグレゴリオ暦です。

グレゴリオ暦とは、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定した暦法です。

暦法(暦をつくる方法)は大別して、月の満ち欠けを基準とする『太陰暦』、太陰暦に太陽の運行に基づいた閏月(うるうづき)を導入し、太陰暦で生じる暦と季節のズレを補正した『太陰太陽暦』、そして太陽の運行を基準とする『太陽暦』の三種が上げられます。

グレゴリオ暦は太陽暦として、現在でも世界中で標準的な暦として使用されています。

グレゴリオ暦は新暦とも呼ばれ、それ以前に用いられていた太陰暦や太陰太陽暦を指して旧暦と呼ぶことがあります。

日本で新暦が導入が決定されたのは明治5年(1872年)11月のこと。

翌12月には新暦が制定され、12月2日の翌日(本来であれば明治5年12月3日になる筈だった日)が、新暦による明治6年1月1日となりました。つまり、明治5年12月はたった2日間しかなかったことになります。

明治政府がこれほど慌ただしく新暦を導入した背景には、当時の財政難があったとされています。

新暦以前に用いられていた日本の暦は太陰太陽暦であったため、そのままでは翌明治6年が閏月の年=1年が13ヶ月になるはずでした。

しかし、政府は財政難に陥っており、1年で13ヶ月分の給料を役人に払うことを嫌って、新暦を急いで導入したと言われています。

●延べ36億人が移動する中国の『春節(旧正月)』

中国では現代でも、新暦の元日よりも旧暦(中国暦)の正月(旧正月)を祝う習慣があります。

『春節』(中国の旧正月のお祝い)の休暇に合わせ、帰省客が大移動することを『春運』と呼びますが、この『春運』の規模が、2014年では最大になる見通しであると、中国の国家発展改革委員会が発表しました。

2014年の中国暦による『春節』は1月31日です。その日を挟んで40日程度の間に起こる大移動が『春運』ですが、2014年の『春運』期間中に交通機関を利用する旅客数は、延べ数で前年度より5.8%(約2億人)多い36億2000万人に達すると予測されています。

広大な中国の国土では、帰省する距離もそれだけ長くなり、交通費や時間の消費も結構なものになります。

そのため、地方から都市部へ出稼ぎに来ている労働者達が帰省できる機会も限られ、自然とこの『春運』の期間に集中してしまうのです。

中国最大の検索エンジン『百度(バイドゥ)』では、この『春運』の期間に移動する人口データをネット上で公表、移動者の多い都市の順位も発表しています。

予想通り、中国最大級の人口を抱える2大都市、北京と上海が1位と2位を占めています。

北京では推定人口2000万人の3分の1が市外へ移動、いつも渋滞している高速道路や混雑の酷い地下鉄も、この期間はガラガラになっているそうです。

近年北京で問題となっている大気汚染も、この『春運』の大移動の影響で鎮静化しており、普段スモッグでかすんでいる事の多い空も、1月30日には晴れ渡っていたと言うことです。

■おわりに

36億人の大移動……日本では考えられないスケールですよね。
 

お気に入り!
アメーバなう!
つぶやく!
シェアする!


あわせて読みたい


【スポンサーリンク】