マンモスの滅亡はイネ科の植物が原因? 新説が発表される



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マンモスと言えば、かつて地上に存在したゾウの祖先として有名な動物です。

400万年前から繁栄していたマンモスですが、1万年程前には絶滅してしまいます。

その原因については気候変動や狩人の影響が考えられていますが、この程、新しい仮説が発表されました。

●実は世界全域に分布していたマンモス

マンモスは哺乳網長鼻目ゾウ科マンモス属の動物の総称です。現在存在しているゾウの直接の先祖ではなく、系統的にはアジアゾウと同じ族の類縁ということになります。

日本ではシベリアに生息していた中型の長毛種『ケナガマンモス』が有名で、北極圏に近い寒冷地の動物という印象が強いですが、実際にはユーラシア大陸からアメリカ、アフリカ大陸と、広く世界に分布していました。

マンモスが絶滅したのは、今から約1万年ほど前とされていますが、その滅亡の原因については諸説あって未確定ですが、最も有力とされている仮説が、気候変動による植物分布の変化です。

シベリアに生息していたマンモスはイネ科の植物を主食にしていたとされていますが、気候変動に従いシベリアの降雪量が急増、イネ科の植物が減少してしまったことでマンモスは絶滅してしまったとするのが、この仮説です。

もうひとつの有力な仮説とされているのが、人間の狩猟の影響が上げられます。石器の進化がより大型の獣を狩ることを可能にし、そのことがマンモスの生存圏を圧迫し、最終的に滅亡にいたったとする説です。

ちなみに『マンモス』という言葉は『巨大な』という意味の接頭語として用いられることが多いですが(例としてマンモスタンカー等)実際には、マンモスはゾウの仲間としてずば抜けて大型だったわけではありません。

ただし、牙だけは他のゾウに比べて巨大だったことは確かです。

●イネ科の植物が主食ではなかった?

デンマーク・コペンハーゲン大学の研究チームは、2014年2月、マンモスの絶滅が植生の変化によるものであるという見解を発表、しかしそれは従来の説とは大きく違うものとして注目されました。

従来の説では、マンモスはイネ科の植物を主食としており、このイネ科の植物の減少が滅亡の原因となったとされてきましたが、新しいこの仮説では、本来マンモスが主食としていたのはイネ科の植物が広がる以前にあった『広葉草本』の植物であったされています。

広葉草本は読んで字のごとく葉の広い植物のことで、ヤマヨモギやセイヨウノコギリソウ、キクなどを指します。研究チームは土壌から植物のDNAの断片からデータを集め、イネ科の植物以前には広葉草本が優勢であったと断定しました。

広葉草本は重要なタンパク源となりうる植物であり、またその葉は柔らかく消化しやすいことから、マンモスなど大型哺乳類の餌としては適していると考えられます。

実際に同時代の凍土から発見されたトナカイ等の装飾哺乳類の内臓からは、広葉草本の植物が発見されています。

この仮説はマンモスの絶滅の原因を覆す可能性があるだけではなく、氷河期に北極圏近くの地域にイネ科の植物が広がっていたとする説そのものの再考の必要があり、注目されています。

●おわりに

凍土から発見されたマンモスの遺体からDNAを取り出し、クローンマンモスを作ろうという計画が進んでいるそうです。大変興味深い話ですね。
 

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