タイムトラベラーは実在するか? インターネットを使った調査が行われる



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SF小説や映画ではお馴染みのタイムトラベル(時間旅行)ですが、果たして現実にタイムトラベラー(時間旅行者)とは実在する存在なのでしょうか?

この疑問について、ミシガン工科大学のロバート・ネミロフ教授を始めとした研究グループが、インターネットを用いた興味深い調査を行いました。

●2036年の世界からやってきた男、ジョン・タイター

インターネット上に現れた未来人として有名なのが、2000年11月にアメリカの大手掲示板に現れた、2036年の世界からやってきたという、ジョン・タイターと名乗る人物です。

ジョン・タイターの使ったタイムマシンは時間移動する度に世界線のズレに応じて自分のいた”現代”とは似て異なる”過去”や”未来”にたどり着いてしまう……言い換えればタイムトラベラーとは時間移動する度に、異なる世界=パラレルワールドを生じさせてしまう存在でした。

タイターは未来に起こる出来事の数々を語っていますが、彼自身、自分はこの世界とは別のパラレルワールドからやってきたと語っているため、その言葉の真偽を確かめることはできません。

彼は自分のいた世界の2036年までの未来に何が起こるか、数多くの予言を残しています。

彼の言葉を信用する限り、その出来事はあくまで我々の知るこの世界とは別の、パラレルワールの出来事ですから、その言葉通りの事が起こるとは限りません。

実際、彼が起こると言った出来事の中には一切類似するような出来事が起きなかった事例も現状存在しています。

ジョン・タイターは初めて掲示板に現れた日から4ヶ月後、2001年3月に『予定の任務を完了した』という書込みを最後に、消息を断っています。

2009年に発売されて人気を博し、その後小説や漫画、アニメなどマルチメディア展開したゲーム『STEINS;GATE』は、このジョン・タイターにまつわる話を原案のひとつとしていることで知られています。

●未来人はインターネットが嫌い?

タイムトラベルが実現するか否かという議論では必ず取り上げられる問題があります。

それは『タイムパラドックス』の問題です。

例えば、自分がタイムマシンに乗ってまだ自分の生まれていない過去に行き、そこで後に自分の親になる筈の人物を殺してしまっったら、一体どういうことになるでしょうか?

親を殺してしまったのだから、当然自分は生まれるはずもありません。

しかし自分が生まれないのであれば、親を殺した自分も存在しないわけですから、殺した筈の親は生き残り、自分を生むことになるでしょう。

しかしその自分がタイムマシンに乗って……。

タイム・トラベルを論理的に考えた場合、過去の事象に干渉してしまうことでその未来を変えてしまい、矛盾を生じさせるという問題が生じてしまうのです。

この問題を『タイムパラドックス』、上記した事例を取って『親殺しのパラドックス』と呼ばれることもあります。

SF作品などで描かれるタイムトラベルでは、タイムパラドックスの問題を取り上げ、過去に干渉してはならないというルールが存在する、という設定の作品が数多く存在します。

実際にタイムトラベルが実現したとすれば、確かにそれは重要な約束事になる筈です。

しかし、タイムマシンを使って過去にやってきた未来人が、そのことを自慢せずにいられるものでしょうか? 

もしかすると、彼らはインターネットに自分が過去からやってきたことを”つい”書き込んでしまうかもしれません。

また、未来人が”つい”口にしてしまった秘密を”つい”インターネットに書き込んでしまう現代人も、あるいはいるかもしれません。

ミシガン工科大学のロバート・ネミロフ博士らはこの事に目をつけ、インターネット上に『未来の出来事を言い当てた』書込み……つまり、タイムトラベラーが実在した痕跡となる情報が残されていないか、リサーチをかける事を思いつきました。

リサーチの対象となったのは2006年1月から2013年9月の間にネットへの投稿です。リサーチ範囲はFacebookやTwitterだけに限らず、GoogleやBingなど、膨大なサービスを対象としました。

リサーチを行うために、博士らは2つのキーワードを用意しました。

ひとつは「Pope Francis(フランシスコ法王)」、もうひとつの言葉は「Comet ISON(アイソン彗星)」です。どちらも、同じ名称を持つ法王や彗星は存在しません。

リサーチの結果、2つのキーワードに意味的に符合する形でまったく同じ用語を使っている投稿は一切見つからなかったそうです。似たような言葉や、同じ単語ではあるが、意味の違うものは見つかったようですが、科学的、論理的に完全に符合する形で使われているものは、少なくともなかったということです。

また、Google等で、未来人がそれらの用語を検索した可能性も考え、こちらもリサーチしたそうですが、やはり該当する検索が行われた形跡は見つからなかったそうです。

もちろん、別の可能性も考えられることも確かです。

未来人はタイムパラドックスを起こさないよう、厳格にルールを守っている。あるいは、未来にはインターネットに代わる情報ネットが普及しており、インターネットを使おうとはしない、もしくは使う気が起こらないか……。

いずれにせよ、少なくともインターネットから未来人が残した痕跡を科学的手法で発見することはできなかったことだけは確かです。

●おわりに

ちょっと残念な結果ですね。

タイムトラベルは本当に実現することはないのでしょうか?

 

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