発見から認定まで182年? ダーウィンが発見した昆虫が新種と認定される



お気に入り!
アメーバなう!
つぶやく!
シェアする!


チャールズ・ダーウィンと言えば著書『種の起源』で進化論を唱えたことで有名ですが、昆虫の研究にも熱心であったことも知られています。

ダーウィンが進化論を発想するきっかけとなったビーグル号の航海で発見した甲虫が182年の歳月を経て新種と認定されたというニュースです。

●自称”地質学者”だった博物学者

進化論の功績によって、現代では生物学者としての印象の強いダーウィンですが、本人は存命中に地質学者と名乗っており、学会では現在でも地質学者として認識されています。

エディンバラ大学在学中のダーウィンは医学を、その後ケンブリッジ大学では神学を学んでいます。
(ケンブリッジ大学へは、エディンバラでいい成績を残せなかった彼を牧師にさせようと父親が入学させています)

近代以前、ヨーロッパでは自然に存在するすべての事象を学び、研究しようとする”博物学”という学問が存在しました。

幅広いジャンルの学問を学んだダーウィンは本質的には博物学者であったと言えるかもしれません。

後に彼を有名にする5年間の航海の際に乗り込んだ船、ビーグル号はイギリスの測量船でした。この航海で、ダーウィンは地質学者としての名声を確立しています。

ダーウィンは学生時代、昆虫採集に熱中していたことでも知られています。

あまりに熱中しすぎた為に、彼女に振られてしまったという逸話も残されています。

今回新種として認定された甲虫は、チャールズ・ダーウィンがビーグル号での航海中に採取したものでした。

●182年の月日を経て新種認定されたハネカクシ

ダーウィンはビーグル号での航海中、1832年に寄港したアルゼンチンのバイアブランカでこの虫を捕獲しました。

捕まえたのはハネカクシという甲虫の一種でした。ハネカクシは世界中に分布するコウチュウ目ハネカクシ上科ハネカクシ科に属する昆虫の総称です。

カブトムシ等の他の甲虫と比較して、前翅(二対ある昆虫の羽の、前の一対。

甲虫の場合は硬い殻状の羽で上翅とも呼ばれます)が短く、後翅をその下に折りたたんで隠しているように見えることから、この名前で呼ばれています。

ダーウィンはハネカクシに特に強い興味を持ち、航海中数多くの標本を集めましたが、多くは詳しい調査が行われないまま保存されていたようです。

テネシー大学の昆虫学者スティリアノス・チャツィマノリス氏はロンドン博物館からダーウィンの集めた昆虫標本を調査、その中の一体に、触覚が既存の種にはない形状をしていることに気づきました。

調査を進めていった結果、このハネカクシが現在確認されている既知の種類とは違う新種であることが判明、更にこの標本がダーウィン本人が採取したことも確認されました。

この新発見されたハネカクシにはダーウィンの名にちなみ、『ダーウィニルス・セダリシ(Darwinilus sedarisi)』と名付けられたそうです。

●おわりに

この新種のハネカクシが採取された地域は、現在では殆どが開拓され農地になってしまっており、既に絶滅しているのではないか、という危惧もされているそうです。

182年ぶりにようやく新種と認められた時には絶滅していた……なんてことになったら、なんとも皮肉な感じですね。
 

お気に入り!
アメーバなう!
つぶやく!
シェアする!


あわせて読みたい


【スポンサーリンク】